ソマリア、Starlinkに運営ライセンスを付与 — 国内全域でのインターネット提供が可能に

ソマリア国家通信庁（NCA）は、衛星インターネットプロバイダー「Starlink」に正式な運営ライセンスを付与し、同社がソマリア国内でサービスを開始できるようになったと発表しました。この発表は、モガディシュで開催された公式式典において行われ、政府高官およびStarlinkの代表者が出席しました。

今回の発表により、Starlinkはアフリカにおける19番目の市場参入を果たしました。これは2025年3月のニジェール進出に続くものであり、同社のアフリカでのプレゼンスをさらに強固なものにしています。

NCAのムスタファ·ヤシン·シェイク事務局長は、式典にて次のように述べました。「Starlinkのソマリア参入は、我が国のデジタル格差を解消する取り組みにおいて重要なマイルストーンです。特に農村部など、これまでインターネットアクセスが限られていた地域の個人や機関にとって大きな恩恵となるでしょう。」

通信·技術担当大臣のモハメド·モアリム閣下も、政府としての全面的な支持を表明しました。「Starlinkのソマリア進出を歓迎します。この取り組みは、ソマリア全国民に対して、居住地に関係なく、手頃でアクセス可能なインターネットサービスを提供するという我々のビジョンと一致しています。」

Starlinkの低軌道衛星ネットワークは、国内全体のインターネット網を強化し、特に遠隔地やサービスが行き届いていない地域におけるデジタル·インクルージョン（包括的なIT活用）を推進することが期待されています。また、教育、医療、災害対応、小規模ビジネスなどの重要分野における接続性向上を通じて、ソマリアのデジタル変革の加速にも貢献すると見られています。